八代保育園の制服
青い制服
ポケットふたつ
白い前ボタンみっつ
ある日、制服屋さんから
お電話が入りました。
「お店を閉じることになりました。
長い間、ありがとうございました」と。
次の休日に残りの制服を
いただきにあがりました。
八代は店主さんのお母さまのご実家があること
だから八代保育園の制服は少しでも長く
作りたかったこと
その昔、保育園に納品に行き当時の園長が
いれたお茶がとてもおいしかったこと
お店を閉じられる理由とともに
そんな思い出話を沢山聞かせて下さいました。
月曜日の集会でそのことを園児にも職員にも
話しました。
静かに、真剣に聞いてくれました。
店主さんにお礼の手紙と写真を郵送することにしました。
小さな手で「自分でするぅ」と一生懸命ボタンはめをしている姿。
新春お茶会の席で赤い毛氈に青い制服がはえている正座の姿。
そして、しばらくのち、
店主さんが保育園に来られました。
「あんなお手紙をいただいて、感動しました。
制服屋冥利につきます」とおっしゃって
いただき、その手には、
「倉庫を見たら、販売できなかった品ですが、
充分着ていただけるかと思って。
それからこのボタンもよろしかったら」と
新品の制服、白いボタンも。
有り難くて、有り難くて、
こちらのほうが感動し感謝です。
これからも青い制服は活躍します。
こども達と一緒に様々な体験を積み重ねます。
こども達と共に躍動します。
大切に大切にさせていただきます。
大変お世話になりました。
感謝申し上げます。