がんばったバチ。~物の命からの学び第二弾~

発表会が終わりました。
発表会の3日前、
締太鼓のバチにヒビが入りました。

今日は、バチとお話をしました。
何年も前から使われている締太鼓のバチ。
名前は“テーパー”といいます。

「使わせてくれてありがとう」
「頑張ってくれてありがとう」
「難しいところも叩いてくれてありがとう」
(締太鼓のパートはリズムも速く、
ソロもあります)
「一生懸命頑張ったね」
みんな、ねぎらいの言葉と感謝の言葉だね。

「じゃあ、バチは何て言ってる?
痛いって泣いているの?怒ってるの?」
聞いてみました・・・
みんな一斉に首を振り・・・
「痛いけど、いっぱい使ってくれて
ありがとうって言ってる気がする」
「大事にしてもらったよって言ってる」
「締太鼓を叩いたみんな頑張ったよって」
大切に扱ってきたみんなと、
今までのぶどう組さんの姿も見ていたから
想像できる言葉かなと思い
胸が熱くなりました。
最後に、私から、
「みんなありがとう。
みんなの気持ちが嬉しい。
もう叩くことはできないけど、
ありがとう。」
バチになって伝えてみました。
そのうちに、
「バチさん友だちになろう!」
「うん!!」
「そうしよう!!」と言い始めたこども達。
またまたバチになって、
「じゃあ名前つけてくれる?」
と言ってみました。
相談してくれました。
命名『テパちゃん』になりました!
「テパちゃん」「テパちゃん」と
かわいく呼んでくれました。

そしてこっそり動眼をつけてみました。
昨日作った数珠のネックレスも
つけてみました。
しばらくすると・・・
「あれ~テパちゃん、目がついてる!
ネックレスもしてる!!」
「え~かわいいやん!」
「ほんまだ~!」

自由あそび時間。
「先生、テパちゃんの服作ったよ!」
とTちゃん。
(テパちゃんと締太鼓を叩いた女の子)
見ると、バチがすっぽり入るタイプの
かわいいハート柄の紙製の服が♪
「わぁ~すごい!着せてみるわ!」と
サイズもぴったり!!
優しい気持ちは広がり・・・♡
そのうちに、手も足も口もリボン、
ネックレス、テパちゃんへの手紙や本。
(ミニサイズで作ってあるんです)
みんなにオーダーメイドで作ってもらい、
テパちゃんは抱っこされて
ブロックあそびに、ままごとあそびに
見学参加。
日本一幸せなヒビの入ったバチです。
「優しいみんなの心にありがとう」
テパちゃんそう言ってるね。
優しいみんなの心の育ち、
本当に素晴らしい。